毎日使うものだから、長く気持ちよく使うための正しい取扱い方を知ることが大切です。
普段何気なく使っているタオルですが、その正しい取扱い方をご存じでしょうか?
タオルを気持ちよく長く使うためには、正しい扱い方を知ることが大切です。こちらでは、タオルの取り扱いの注意点をご紹介いたします。
タオルは綿を使って作られています。製造過程において多くの綿を使用しますが、綿から出た綿のくずがタオルに付着している場合もあります。
検品過程において確認はしていますが、細部に入っている綿のくずに関してはとることができません。洗濯したときに毛羽(糸くず)が発生する原因の一つです。
ご使用前に数回洗濯することによって取り除くことができますので、新しいタオルはぜひ洗濯してください。
黒・紺・茶・赤・エンジ系などの特に濃色タオルは、使い始めは色落ちを起こすことがあります。
白物といっしょに洗濯すると色物からの色移りがする場合がありますので、必ず別けて洗ってください。
また色物だけでの洗濯でも色落ちして汚れた液での長時間の放置は避けてください。
蛍光染料無添加の中性洗剤をご使用ください。色によっては蛍光染料により変化することがあります。
塩素系の漂白剤は生地の劣化とともに色落ちの原因となります。
取り扱いの説明書などをよくお読みいただきお客様の責任をもっての取り扱いに注意をいただきたく思います。
また水道水を長時間流し放しにしての水洗いはお避けくださいませ。水道水の塩素が累積作用して、色を退色させることがあります。
使用回数の少ないタオルには柔軟剤は使用しないでください。
ふわふわのタオルを使いたいという思いで柔軟剤をご使用される方がいらっしゃいますが柔軟剤にはタオルの繊維そのものを柔らかくする性質があり、パイル抜け※1しやすくなったり、毛羽落ち※2(タオルの糸くずが大量に発生)してしまう場合もあります。
タオルは洗濯方法と干し方でやわらかさをキープすることができます。
タオルの使用頻度は高いものですから使っているうちにごわついて硬くなります(タオルの硬化※3)。その時に適量の柔軟剤をご使用いただくのがおすすめです。
過剰な柔軟剤の使用は吸水性が悪くなりタオルの性能を低下させますので注意してください。
洗濯は水の中で洗濯物が大きく動くほど汚れ落ちが良く、またタオル同士が擦れ合って傷むだり、毛羽の脱落も少なくなるため、節水モードでなく、たっぷりの水で洗うことが重要です。洗濯機の中でタオルを泳がせるくらいの水量で洗うのが理想的です。
最近増えているドラム式洗濯機は、少ない水で洗濯物を振り落としながら汚れを落とす方式のため、自然乾燥するとパイルがまるでプレスしたようにつぶれてしまいます。
高級タオルは、風合いをできるだけ持続させるためにもネットに入れて洗濯することをオススメします。
マイクロファイバータオルについても、繊維が硬いため他の衣類などと絡み合ってしまうと、他の衣類が傷付いてしまう可能性がありますので、洗濯ネットに入れて洗濯する事をおすすめします。
脱水は洗濯物を遠心力で圧縮するため、脱水が強すぎるとタオルのパイルがつぶれてやわらかさがなくなってしまいます。
さらに脱水したまま放置すると、圧縮されたままの状態で表面が乾いてしまい、元に戻りにくくなってしまいます。
特にやわらかいタオルほど圧力に弱く乾きも速いので、洗濯が終わったら速やかに取り出し、よくほぐしてから干しましょう。
洗濯時の注意事項
干す前にタオルのパイルをよくほぐしましょう。
パイルのほぐし方は、タオルを広げるか2つ折りにして、少し強めに10~20回、パンパンと振るのがポイントです。
この動作によってタオルのパイルが立ち上がり、洗濯前に近い風合いに干し上がります。通気性も良くなるため乾きも少し速くなります。
タオルを干す際には、できるだけ直射日光を避け、風通しの良い場所で干すことも重要です。
太陽光線には遠赤外線や紫外線が含まれているため、殺菌力がある反面、パイルがつぶれたまま乾いて硬くなってしまったり、色があせてしまうことがあります。
タオルをふんわりと干し上げるには乾燥機を使うこともありです。自然乾燥より少し縮みがちで、傷みやすくはなりますが、とてもふんわりと仕上がるので、やわらかく仕上げたい方にはぜひおすすめします。
なお、化学繊維の入ったマイクロファイバータオルや、ベロアタオルは、耐熱性が低く、高温になる乾燥機の使用は控えて、日陰干ししてください。
【マッサージオイルが付着したタオルについて】
マッサージオイルの付着したタオルが自然発火し、火災が発生している事例がございます。
マッサージオイルの付着したタオルは、洗濯で完全に油分を除去することはできませんので、洗濯・乾燥には注意が必要です。
乾燥機に入れて乾燥中の状態では、熱風により酸化反応は促進されますが、庫内の空気は強制排気されているため、出火に至りません。
火災は乾燥機が運転停止後に発生しています。
1 乾燥機の取扱上の注意書のとおり、マッサージオイル、動植物油、機械油、ドライクリーニング油など付着した衣類は、洗濯後でも絶対に乾燥機で乾燥しないようにしましょう。
2 やむをえず、衣類乾燥機等で乾燥した場合は、乾燥機をかけたまま放置せず、すぐに取り出し、タオル等が十分に冷えてから収納しましょう。